2026/10/02
防災・危機管理ニュース
イスラエルに向け飛行中のアラブ首長国連邦(UAE)の格安航空フライドバイ機で機長が副操縦士に刺され、サウジアラビアに緊急着陸した事件で、UAE当局は背後関係の捜査を本格化させた。イスラエルがイスラム過激思想との関連を指摘する中、動機や凶器の入手経路の解明が焦点になる。
UAE政府は1日、「検察組織の専門チームを立ち上げる。テロ行為との関連性を含め、事件の状況や原因について捜査する」と表明した。
イスラエル政府によると、副操縦士は乗客らに制圧された際、「私を殺せ」と叫んだ。乗客は「目的を達せられず、死にたいと思ったのだろう」と話したという。
イスラエルのネタニヤフ首相は米FOXテレビの番組で「副操縦士がイスラム過激主義に感化されていた」と主張したが、具体的な根拠は示さなかった。イスラエルと国交のないオマーン国籍の副操縦士がイスラエル便に搭乗すべきではなかったと訴えた。
副操縦士がどうやって凶器を手にしたかも解明が待たれる。米紙ニューヨーク・タイムズは、空港の保安検査で金属探知機をすり抜けて機内に持ち込んだか、航空機に緊急時用に備え付けられたおのを使用したかの二つのケースが考えられると伝えた。
今後の捜査では関係国の連携もカギになる。ただ、サウジはイスラエルと国交がなく、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは「捜査の進捗(しんちょく)にも影響しそうだ」と報じた。副操縦士の身柄は既にサウジからUAEへ移送されたが、イスラエル政府はサウジ国外に身柄を移して刑事責任を追及するよう求めていたという。
〔写真説明〕サウジアラビア北西部タブークの空港に着陸したイスラエル便の外で対応に当たる救助隊=9月30日(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/10/05
-
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/09/29
-
-
-
操作不要の防水板で水害リスクを低減
全国各地で、豪雨災害が頻発している。2026年8月13日には、千葉県内で記録的な大雨が発生し、大きな浸水被害をもたらした。「命を守る行動」が最優先事項ではあるが、建物の浸水被害も防ぎたい。望ましいのは、人も建物も守れる備えだ。防水板や防水扉の設計製造を行う宇根鉄工所(広島県東広島市)では、人手を介さず水の力で起きあがる浮力起伏式防水板を開発している。代表取締役社長の宇根利典さんに、水害リスクに対する備えを聞いた。
2026/09/28
-
-
-







※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方