リスクコミュニケーションはチームの「心理的安全性」を実現
全社的な取り組みが必要不可欠

大杉 春子
コミュニケーション戦略アドバイザー 。民間企業・地方自治体・省庁などのパートナーとして、PR戦略の策定から広報物の制作監修まで幅広い支援を行う。日本でのERC普及を目指し、2020年に日本リスクコミュニケーション協会を設立し、国内外の専門家を束ねる。リスク管理からBCP/BCM、危機管理広報までを網羅した新たなリスクコミュニケーションのスキルを持った『リスクコミュニケーター』の育成を展開。
2021/03/03
組織の生産性を上げるエンタープライズ・リスクコミュニケーション
大杉 春子
コミュニケーション戦略アドバイザー 。民間企業・地方自治体・省庁などのパートナーとして、PR戦略の策定から広報物の制作監修まで幅広い支援を行う。日本でのERC普及を目指し、2020年に日本リスクコミュニケーション協会を設立し、国内外の専門家を束ねる。リスク管理からBCP/BCM、危機管理広報までを網羅した新たなリスクコミュニケーションのスキルを持った『リスクコミュニケーター』の育成を展開。
「リスク管理の重要性は分かるけど、今は利益を確保することに注力したい」
「いつ起こるか分からないものに、時間と労力を使いたくない」
リスク対策に取り組む多くの担当者は、日々このような現場の声と対峙(たいじ)しているのではないでしょうか? 経営層や幹部層に協力的ではない人がいるとさらに厄介です。
シエンプレ デジタル・クライシス総合研究所の調査によると、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、ネット上の「炎上」が増加し、昨年1~11月の総数は1292件で、前年同期比で約16%増加しました。
また、メンバーシップ型からジョブ型への雇用体系の移行から、社員の会社に対するロイヤルティーやエンゲージメントが低くなる傾向にあります。さらに、SDGs(持続可能な開発目標)やESG(環境・社会・企業統治)のトレンドから、地球環境や社会に悪影響を与える行為は注目され、これらの時流から、組織から内部告発が増える可能性が高まっています。
これらの時代の大きな変化により相互監視が厳しくなったなか、私たちは外部環境に適用するためにどう対応していけばよいのでしょうか?
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