【ニューヨーク時事】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は14日、「世界難民の日」を20日に控え、年次報告書を公表した。世界全体で迫害や紛争などで住まいを追われた人々が、今年5月末時点で推定1億1000万人に達し、過去最多となったと明らかにした。
 報告書によれば、2022年末の難民や国内避難民の総数は、前年比1910万人増の1億840万人を記録。ロシアによるウクライナ侵攻が主要因となり、過去最大の増加幅となった。
 これに加え、今年4月にはスーダンで軍事衝突が勃発。120万人以上の新たな国内避難民らが発生し、「世界の強制移住の上昇傾向は衰える兆しがない」と警鐘を鳴らした。 

(ニュース提供元:時事通信社)