2023/07/10
防災・危機管理ニュース
九州北部を中心とした大雨の影響で、トヨタ自動車は10日、福岡県内3工場の稼働を停止した。また、一部のスーパーやコンビニエンスストアが休業に追い込まれたほか、郵便や宅配便に遅れが生じるなど、市民生活にも影響が出た。
トヨタが稼働を停止したのは、高級車ブランド「レクサス」を生産する宮田工場(福岡県宮若市)と、車載部品を製造する苅田(同県苅田町)、小倉(北九州市)の両工場。従業員らの安全確保や部品の納品遅れのためで、いずれも11日朝には再開する見通し。
ブリヂストンは、タイヤなどを生産する久留米工場(福岡県久留米市)、甘木工場(同県朝倉市)、鳥栖工場(佐賀県鳥栖市)、佐賀工場(同県上峰町)の計4工場で稼働を停止。再開時期は未定。
キヤノンは、カメラ本体を製造する大分キヤノンの日田事業所(大分県日田市)の操業を取りやめた。従業員の安全を考慮したといい、11日は通常どおり稼働予定という。
イオン九州(福岡市)は、浸水のため「イオン小郡ショッピングセンター」(福岡県小郡市)を臨時休業に。11日の営業も困難という。同社が運営するディスカウントストア「ザ・ビッグ田主丸店」(同県久留米市)など2店舗も駐車場など周囲が冠水しており、休業を余儀なくされた。
コンビニでは「セブン―イレブン」が福岡県と大分県の数店舗、「ローソン」は約10店舗が一時休業となった。「ファミリーマート」も福岡県内6店舗が浸水などで営業できなくなった。
郵便局は福岡、佐賀、大分などの県で、一時計約270局の窓口業務を休止。道路状況の悪さから、宮崎や鹿児島などを含む8県で一部の郵便物の引き受けや配達に遅れが出た。
ヤマト運輸は、福岡、佐賀、大分各県の一部で、荷物の配達と集荷を見合わせた。日本通運は、企業間輸送サービスの集配ができなかったり遅れたりした。
〔写真説明〕トヨタ自動車のロゴマーク(EPA時事)
(ニュース提供元:時事通信社)
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