2023/07/10
防災・危機管理ニュース
福岡県と大分県に大雨特別警報が一時発令され、九州北部に土砂崩れなどの被害をもたらした大雨は、太平洋高気圧から前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み続け、線状降水帯が発生したことが要因とみられる。専門家は「球磨川が氾濫した2020年の豪雨と似ている」と指摘する。
梅雨末期は、暖かく湿った空気が南から太平洋高気圧の縁を回り、梅雨前線に向かって流れ込むことで大雨となる。
九州大の川村隆一教授(気象学)は「今回は太平洋高気圧が平年よりも西に張り出したことから、大量の水蒸気が九州上空へ流入し続けた」と分析。「球磨川が氾濫した20年7月の豪雨や、九州北部や中国地方などで記録的大雨となった21年8月の状況と似ている」と述べた。
また、太平洋赤道域東部の海面水温が平年を上回るエルニーニョ現象が発生していることが大雨の一因となったと指摘。「エルニーニョ現象が起きている年は、8月になっても天候が不安定になりやすい。特に西日本の降水が増える傾向が顕著だ」として、引き続き注意するよう呼び掛けた。
(ニュース提供元:時事通信社)
- keyword
- 大雨
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
家庭の防災は企業BCPとつながっている
昨今は社員の自主防災力向上に努めている企業も多いでしょう。この時期は災害時のルール周知に余念がないと思いますが、ポイントとして提案したいのが、家庭の防災と企業BCP のつながりをしっかり伝えること。「家庭と会社は別」と考えがちですが、家庭の防災力を上げないと企業の事業継続力も上がりません。メッセージを出すよいタイミングです。
2024/05/02
-
-
企業不正の実態と不正防止対策
本勉強会では、企業不正の実態と不正防止対策について解説していただきました。2024年4月23日開催。
2024/05/01
-
-
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年4月23日配信アーカイブ】
【4月23日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:南海トラフ地震臨時情報を想定した訓練手法
2024/04/23
-
-
-
2023年防災・BCP・リスクマネジメント事例集【永久保存版】
リスク対策.comは、PDF媒体「月刊BCPリーダーズ」2023年1月号~12月号に掲載した企業事例記事を抜粋し、テーマ別にまとめました。合計16社の取り組みを読むことができます。さまざまな業種・規模の企業事例は、防災・BCP、リスクマネジメントの実践イメージをつかむうえで有効。自社の学びや振り返り、改善にお役立てください。
2024/04/22
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方