【ニューヨーク時事】国連安全保障理事会は11日、内戦下のシリアで、反体制派地域に水や食料を隣国トルコから届ける越境支援について、延長を定める2本の決議案を採決したが、いずれも否決した。延長期間を巡り、9カ月を支持する日米欧などと、半年間を主張するロシアが対立した。
 活動の根拠となる安保理決議は10日に失効しており、支援は停滞を余儀なくされる。安保理は人道危機回避のため協議を続けるが、シリアのアサド政権を支えるロシアは打ち切りも示唆した。 

(ニュース提供元:時事通信社)