【北京時事】中国政府は8月1日から、半導体の原材料として使われる鉱物資源のガリウムとゲルマニウムの輸出管理を厳格化した。日米欧による対中半導体輸出規制強化への対抗措置とみられている。実際に鉱物の輸出が禁止された場合、半導体の世界的なサプライチェーン(供給網)に影響が出る可能性もある。
 中国商務省と税関総署が7月3日に公表した通知によると、輸出時に中国政府の事前許可が必要になる。どの程度まで許可が下りるかは不透明だ。
 中国英字紙のチャイナ・デーリーは5日、輸出管理の厳格化について「対抗措置の始まりにすぎない」とする元商務省高官の見解を伝えた。措置の拡大もあり得るとけん制している。 

(ニュース提供元:時事通信社)