【ロンドン時事】ウクライナ西部や南部など広範囲で19日未明から早朝にかけ、ドローンや砲弾によるロシア軍の大規模な攻撃が行われた。ウクライナ空軍の通信アプリ「テレグラム」への投稿などによると、飛来したドローン計30機のうち27機を防空システムで撃墜したが、巻き込まれた2人が死亡した。
 ロイター通信などによれば、これまで比較的攻撃を免れてきた西部リビウにも複数のドローンが飛来し倉庫が被災。火災で作業員1人が死亡、1人が負傷した。空襲警報が3時間近くにわたり作動し続けたという。
 リビウの地元当局者は「(被災した建物は)普通の工業用倉庫で、軍事物資は何もない」と述べ、民間インフラを攻撃したとしてロシア軍を非難。ロイターによると、南部ヘルソン州での攻撃では警察官1人が死亡、バスに乗っていた住民2人が負傷した。 
〔写真説明〕19日、ウクライナ西部リビウへの攻撃で上がった黒煙(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)