【カイロ時事】ウクライナ軍参謀本部は20日、19日夜から20日朝にかけてロシア軍がドローン攻撃を仕掛け、ウクライナ空軍が領内に飛来した24機のうち17機を破壊したと発表した。ウクライナからの報道によると、ドローンは中部ポルタワ州、北東部スムイ州、東部ドニプロペトロウシク州などに到達。ポルタワ州では製油所で被害が出た。
 ポルタワ州の地元当局高官は通信アプリ「テレグラム」に「ロシアは繰り返しポルタワを攻撃した」と投稿。「防空システムがロシアのドローン攻撃にうまく対応した」ものの、同州クレメンチュクの製油所で火災が発生したと明らかにした。製油所は操業を一時停止した。死傷者の報告はないという。
 ウクライナは15日以降、東部ドネツク州の要衝バフムト近郊の集落奪還を相次いで発表した。英国防省は20日の戦況分析で、この前進を「戦術的成功」と評価し、「南側からバフムトに通じる主要補給路の一つにウクライナ軍は近づくことになる」と分析した。
 一方、ロシア通信は同国国防省の発表として、19日にウクライナに近いベルゴロド州とオリョール州にドローンが飛来したと報じた。いずれも撃墜されたという。 

(ニュース提供元:時事通信社)