【イスタンブール時事】ウクライナ軍は20日夜から21日未明にかけ、ロシアの占領下にある南部クリミア半島のサキ飛行場を攻撃し、ロシア側に「深刻な打撃」を与えた。ウクライナのメディアが、同国の情報機関・保安局(SBU)筋の話として伝えた。
 サキ飛行場には戦闘機が少なくとも12機配備され、ドローンの関連施設もあったという。クリミア半島奪還を目指すウクライナ軍はこのところ、同半島にあるロシア軍の施設に対する攻撃を繰り返し、サキ飛行場はこれまでも標的になってきた。
 一方、ロシア軍は20日から21日にかけ、ウクライナ各地のエネルギー施設などに対して「大規模なミサイル攻撃」(ウクライナ国防省)を実施。同省によると、南部ヘルソン州で少なくとも3人が死亡した。
 ウクライナの送電会社ウクレネルゴは21日、ミサイル攻撃により中部のキーウ(キエフ)州など各地で停電が起きていると発表した。 
〔写真説明〕ウクライナ南部クリミア半島のサキ飛行場の衛星画像=2022年5月(米民間企業マクサー・テクノロジーズ提供)(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)