【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)欧州委員会は3日、軍事転用の恐れがある半導体や人工知能(AI)を含む先端技術の4分野について、EU加盟国と年内にリスク評価を実施する方針を示した。中国を念頭に、戦略上重要な技術の域外流出を防ぐのが狙い。
 その他の2分野は、量子技術とバイオ技術。軍事や人権侵害の目的で悪用されるリスクが高いと判断した。
 EUは、中国経済への依存で生じるリスクを減らす「デリスキング」にかじを切っており、リスク評価の背景にも脱中国依存の思惑がある。ただ、欧州委は「地理的要因は考慮するが特定の国にとらわれず評価する」(関係者)との立場を示した。 

(ニュース提供元:時事通信社)