【北京時事】中国税関総署が13日発表した9月の貿易統計によると、輸入は前年同月比6.2%減と7カ月連続のマイナスとなった。不動産不況による内需の冷え込みが響いた。輸出も6.2%減と5カ月連続の前年割れ。経済を支える貿易の低迷が続いている。
 輸出から輸入を差し引いた貿易黒字は777億1000万ドル(約11兆6000億円)だった。
 中国では不動産不況が長引き、雇用回復も遅れている。税関総署は貿易環境について「依然として複雑で厳しい」(報道官)と説明。世界的な景気減速、地政学リスクの高まりに懸念を示した。 

(ニュース提供元:時事通信社)