【ワシントン時事】米議会の超党派諮問機関「米中経済安全保障調査委員会」は14日、政府に台湾への軍事支援の加速を求めることを柱とする年次報告書を公表した。台湾に対する中国の軍事的威嚇が強まる中、有事への備えを進めるよう提言した。
 バイデン大統領と中国の習近平国家主席は15日に米西部カリフォルニア州で首脳会談を行うが、台湾情勢が主要議題の一つとなる見通しだ。2024年には台湾総統選や米大統領選があり、中国による圧力が一段と強まる可能性もある。
 報告書は、議会が国防総省に対し、国内での台湾軍の訓練を拡大するよう指示すべきだと主張した。台湾への武器納入に遅れが目立っているが、習熟訓練を早めに実施することで納入後の配備を円滑にする目的があるという。 
〔写真説明〕台湾の南東沖を航行する中国海軍の空母「山東」=撮影日不明、台湾国防部が4月24日公開(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)