【台北時事】半導体受託製造最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は18日、熊本県の工場で2024年10~12月期中に量産を開始すると発表した。2月24日に工場の開所式を行う。劉徳音会長が決算説明会で明らかにした。
 劉氏によると、熊本工場では回路線幅12~28ナノメートル(ナノは10億分の1)の半導体を製造する。米アリゾナ州に建設中の工場では25年前半に4ナノ製品の量産を始める見通しだ。
 同時に発表した23年10~12月期決算は、純利益が前年同期比19.3%減の2387億台湾ドル(約1兆1000億円)だった。売上高は横ばいの6255億台湾ドル。人工知能(AI)向け半導体の需要が急拡大しており、生産能力を引き上げる方針だ。 
〔写真説明〕台湾積体電路製造(TSMC)などが建設を進めているJASMの半導体製造工場=2023年12月30日、熊本県菊陽町

(ニュース提供元:時事通信社)