【香港時事】香港政府は30日、スパイ行為などを取り締まる「国家安全条例」の制定作業を開始した。条例案によると、対象はスパイ行為や国家機密の盗み取り、国家への反逆行為、反乱、国家安全を危険にさらす活動を行う外部組織など。中国主導で2020年に施行された国家安全維持法(国安法)を補完する内容で、社会統制が一層強化される。
 香港政府トップの李家超行政長官は記者会見で「国家安全のリスクは深刻かつ現実的だ」と強調。「リスクを軽減するため『欠点』を早急に是正する必要がある」と述べた。 

(ニュース提供元:時事通信社)