【カイロ時事】イスラム組織ハマスの壊滅に向け、パレスチナ自治区ガザへの侵攻を続けるイスラエル軍は6日、ガザ南部の最大都市ハンユニスで過去24時間に数十人の戦闘員を殺害したと発表した。ネタニヤフ政権は先に、ハマスの拠点が残る対エジプト境界の南部ラファに進軍する意向を表明。7日で衝突開始から4カ月となるが、100万人以上の避難民が身を寄せるラファで激しい地上作戦が行われれば、民間人犠牲者の一層の増加が懸念される。
 ロイター通信は5日、ハンユニスのナセル病院周辺でイスラエル軍が戦車による砲撃を強化し、住宅街が炎上したと報じた。北部ガザ市でも地中海沿岸でイスラエルの艦艇による攻撃が続いた。
 ネタニヤフ首相は5日、軍がガザでハマス戦闘員の半数以上を殺害または負傷させたと主張した。ガラント国防相は、ハマス幹部が「逃げ回っている」と説明。ハマスのガザ地区トップ、ヤヒヤ・シンワル氏は戦闘を指揮していないとの認識を示した。 
〔写真説明〕5日、パレスチナ自治区ガザ南部ラファで、住宅の残骸の中から生存者を捜す人々(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)