【イスラマバード時事】8日に総選挙の投開票が行われるパキスタン南西部バルチスタン州で7日、候補者を狙ったテロとみられる爆発が2カ所で起き、付近にいた少なくとも計28人が死亡、数十人が負傷した。地元メディアが伝えた。犯行声明は出ていない。
 最初に爆発があったのは無所属候補の事務所前。候補者本人は爆発当時、事務所にいなかった。2度目の爆発は急進派政党「イスラム聖職者協会(JUI)」の候補者事務所付近で起きた。
 総選挙に合わせ、当局は多数の治安要員を全国に配置し警備を強化していたが、阻止できなかった。エジャズ内相はX(旧ツイッター)で「(テロリストは)選挙を前に混乱をつくり出し、人々が投票権を行使するのを邪魔したいのだろう。非常に卑劣だ」と批判した。 

(ニュース提供元:時事通信社)