【ハノイ時事】ベトナム共産党は20日、臨時の中央委員会総会を開き、ボー・バン・トゥオン国家主席の辞任を了承した。複数のベトナムメディアが報じた。国営ベトナム通信は辞任理由について、「党の規則に違反した。党と国家の評判を汚した」としたが、具体的な内容には言及しなかった。
 ベトナムの国家主席は共産党書記長に次ぐ序列2位で、対外的には国家元首と位置付けられる。
 トゥオン氏の任期は2026年までだった。21日に開かれる臨時国会での手続きを経て、正式に退任する見通し。新型コロナウイルスの流行に絡んだ不祥事に対する政治責任を取って23年1月に退いた前任のグエン・スアン・フック氏に続き、1年余りの間に国家主席が相次いで交代する異例の事態となった。 
〔写真説明〕ベトナムのボー・バン・トゥオン国家主席=2023年11月、東京都内(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)