21日午前9時8分ごろ、茨城県南部を震源とする地震があり、栃木県下野市と埼玉県加須市で震度5弱の揺れを観測した。気象庁によると、震源の深さは46キロ、地震の規模(マグニチュード)は5.3と推定される。同庁は「今後1週間は最大震度5弱程度の地震に注意してほしい」と呼び掛けている。
 この地震は関東の陸側プレートと、その下に南から沈み込むフィリピン海プレートの境界で発生した。2月26日から千葉県東方沖で頻発している地震も同じ境界で起きているが、震源が離れており、同庁は「直接の関係はないとみている」という。
 JR東北、上越、北陸の各新幹線は一時、停電により運転を見合わせたため、遅れが生じた。
 主な各地の震度は次の通り。
 震度5弱=栃木県下野市、埼玉県加須市
 震度4=宇都宮市、栃木県足利市、さいたま市、埼玉県川口市、茨城県笠間市、群馬県館林市、千葉県野田市
 震度3=栃木県小山市、埼玉県熊谷市、水戸市、千葉市、福島県白河市、東京都千代田区。 
〔写真説明〕地震の影響による新幹線の遅延を知らせるJR東京駅のモニター=21日午前、東京都千代田区

(ニュース提供元:時事通信社)