【ニューデリー時事】サイクロン「レマル」が26日、バングラデシュに上陸し、倒壊した建物の下敷きになるなどして少なくとも10人が死亡、15万棟を超える家屋が損壊した。政府の災害管理当局者が27日、明らかにした。
 上陸に伴い、南東部チッタゴンなど沿岸部が集中豪雨や強風に見舞われた。当局者らによると、約80万人が一時自宅から避難した。ミャンマーのイスラム系少数民族ロヒンギャの難民キャンプも被害を受けたもようだ。
 隣国インドでも一部地域が被災し、同国メディアによれば、西ベンガル州など東部で少なくとも6人が死亡した。市街地で洪水や倒木の被害が報告され、大規模停電も起きた。北東部ミゾラム州では採石場の斜面が崩壊し、10人が死亡した。犠牲者はさらに増える恐れがある。 

(ニュース提供元:時事通信社)