2025/05/01
防災・危機管理ニュース
【ニューデリー時事】インド政府は4月30日、次回の国勢調査に同国特有の身分制度カーストの所属を尋ねる項目を含めることを決めた。差別是正を目的に大学入試などで割り当てられる低カースト向け「留保枠」の適切な設定に役立てる狙いがあるとみられる。ただ、社会に根付く敏感な問題だけに、波紋が広がる可能性もある。
調査の実施時期は明らかにしていない。2011年には国勢調査とは別の調査としてカーストに関する聞き取りが行われたが、結果の全容は非公表。詳細な人口構成が判明すれば政治に与える影響も大きいため、全国的な調査が避けられてきた経緯がある。
インド政府は「社会的にも経済的にも強くなり、国の発展が支障なく続くことを確実にする」決定と説明した。
国勢調査は通常10年ごとに実施。直近は21年に予定されていたが、新型コロナウイルス流行を理由に先送りされたままだ。政府が人口動態を正確に把握できなければ、適切な経済政策の実施に支障が出る恐れもあると指摘されている。
〔写真説明〕インド国旗(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/05/13
-
「まさかうちが狙われるとは」経営者の本音に向き合う
「困った人を助け、困った人を生み出さず、世界中のデータトラブルを解決します」。そんな理念のもと、あらゆるデータトラブルに対応するソリューションカンパニー。産業界のデータセキュリティーの現状をどう見ているのか、どうレベルを高めようとしているのかを聞きました。
2025/05/13
-
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/05/05
-
企業理念やビジョンと一致させ、意欲を高める人を成長させる教育「70:20:10の法則」
新入社員研修をはじめ、企業内で実施されている教育や研修は全社員向けや担当者向けなど多岐にわたる。企業内の人材育成の支援や階層別研修などを行う三菱UFJリサーチ&コンサルティングの有馬祥子氏が指摘するのは企業理念やビジョンと一致させる重要性だ。マネジメント能力の獲得や具体的なスキル習得、新たな社会ニーズ変化への適応がメインの社内教育で、その必要性はなかなかイメージできない。なぜ、教育や研修において企業理念やビジョンが重要なのか、有馬氏に聞いた。
2025/05/02
-
-
備蓄燃料のシェアリングサービスを本格化
飲料水や食料は備蓄が進み、災害時に比較的早く支援の手が入るようになりました。しかし電気はどうでしょうか。特に中堅・中小企業はコストや場所の制約から、非常用電源・燃料の備蓄が難しい状況にあります。防災・BCPトータル支援のレジリエンスラボは2025年度、非常用発電機の燃料を企業間で補い合う備蓄シェアリングサービスを本格化します。
2025/04/27
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方