2025/04/30
防災・危機管理ニュース
損害保険会社が競合他社の加入者情報を不正に取得していた問題を巡り、政府の個人情報保護委員会(個情委)は30日、東京海上日動火災保険など損保大手4社に対し、個人情報保護法に基づく行政指導を行った。5月30日までに再発防止策の実施状況を報告するよう求めている。
指導を受けたのは東京海上日動に加え、損害保険ジャパン、三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険。4社はこの問題で3月に金融庁から業務改善命令を受けている。
個情委によると、4社は自動車ディーラーなど保険代理店や代理店出向中の社員から、代理店が管理する他社の保険契約者の個人データ(氏名、証券番号、保険料など)を取得。漏えいは遅くとも2014年度に始まり、4社で計約261万件に上ったという。
個情委は「損保業界で業務の都合が優先された結果、保険契約者の権利利益の保護が長期間にわたり置き去りにされた」と批判。4社は「業務プロセスを見直すことで信頼回復に努めていく」(東京海上日動)などとするコメントを出した。
〔写真説明〕(写真左から)東京海上日動火災保険、損害保険ジャパン、三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険の看板
(ニュース提供元:時事通信社)

防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/05/13
-
「まさかうちが狙われるとは」経営者の本音に向き合う
「困った人を助け、困った人を生み出さず、世界中のデータトラブルを解決します」。そんな理念のもと、あらゆるデータトラブルに対応するソリューションカンパニー。産業界のデータセキュリティーの現状をどう見ているのか、どうレベルを高めようとしているのかを聞きました。
2025/05/13
-
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/05/05
-
企業理念やビジョンと一致させ、意欲を高める人を成長させる教育「70:20:10の法則」
新入社員研修をはじめ、企業内で実施されている教育や研修は全社員向けや担当者向けなど多岐にわたる。企業内の人材育成の支援や階層別研修などを行う三菱UFJリサーチ&コンサルティングの有馬祥子氏が指摘するのは企業理念やビジョンと一致させる重要性だ。マネジメント能力の獲得や具体的なスキル習得、新たな社会ニーズ変化への適応がメインの社内教育で、その必要性はなかなかイメージできない。なぜ、教育や研修において企業理念やビジョンが重要なのか、有馬氏に聞いた。
2025/05/02
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方