次世代半導体の国産化を目指すラピダス(東京)が北海道千歳市に建設する工場の取排水を巡り、同社や地元自治体、漁業関係者らによる情報交換会が31日、札幌市内で開かれた。サケやマスの遡上(そじょう)などへの影響が懸念される中、漁業関係者からは水産業への影響調査や被害が生じた場合の対応を求める声が出た。
 情報交換会には49人が参加。道は水源の決定プロセスや半導体製造に使う有機フッ素化合物「PFAS」などを説明。千歳市は排水施設の工事概要、ラピダスは工場内の排水処理システムなどを紹介した。漁業者の懸念に対しては、道が今後も必要な対応を行うと表明したという。 
〔写真説明〕ラピダス工場の取排水を巡り、同社や地元自治体、漁業関係者らにより行われた情報交換会=31日午後、札幌市

(ニュース提供元:時事通信社)