2026/06/27
防災・危機管理ニュース
政府は、熱中症対策の実行計画を見直す。記録的な猛暑で、年間1500人を超える熱中症による死者数を「できるだけ早期に1000人未満」とする目標を掲げる方針。危険な暑さを避けるための場所「指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)」を指定した市区町村を、2030年までに100%にする目標も検討する。
中央環境審議会(環境相の諮問機関)での議論を踏まえ、26年度中に改定する。現行計画は、22年までの5年平均で約1300人だった死者数を30年までに半減させる中期目標を掲げている。
ただ、死者数は増加傾向にあり、24年は過去最多の2160人に上った。次期計画では「まずは早期に1000人を下回ることを目指す」との方針を盛り込み、中期目標は見直す方向だ。
冷房設備が整っている公共施設や民間施設をクーリングシェルターに指定した市区町村の割合を、30年までに100%にする目標も検討。これまでに全国の約7割の市区町村が計約2万3000カ所を指定しているが、熱中症対策を強化するため、さらに増やす。クーリングシェルターは、過去に例のない危険な暑さが予想される場合に警戒を呼び掛ける「熱中症特別警戒アラート」の発表時に開放される。
次期計画には、熱中症のリスクが高い高齢者への声掛けに官民で取り組む方針などを盛り込む。農作業や建設現場での熱中症対策も強化する。
〔写真説明〕国内統計史上最高気温となる41・8度を観測した群馬県伊勢崎市の伊勢崎駅前に表示された気温=2025年8月5日
(ニュース提供元:時事通信社)

- keyword
- 熱中症
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
操作不要の防水板で水害リスクを低減
全国各地で、豪雨災害が頻発している。2026年8月13日には、千葉県内で記録的な大雨が発生し、大きな浸水被害をもたらした。「命を守る行動」が最優先事項ではあるが、建物の浸水被害も防ぎたい。望ましいのは、人も建物も守れる備えだ。防水板や防水扉の設計製造を行う宇根鉄工所(広島県東広島市)では、人手を介さず水の力で起きあがる浮力起伏式防水板を開発している。代表取締役社長の宇根利典さんに、水害リスクに対する備えを聞いた。
2026/09/28
-
-
-
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/09/15
-
-
-
-
防災は面白くないと広がらない
地震が起きたとき、スマートフォンに通知された情報を頼りに避難を判断することが多いだろう。緊急地震速報の情報から、いまどのように動くべきかを判断できる、そんな身近な危機管理を習慣づけた1 社が、アールシーソリューション(東京都新宿区)だ。2010 年に提供開始したスマートフォンアプリ「ゆれくるコール」は、緊急地震速報を受信できるアプリとして多くのユーザーが利用している。代表取締役の栗山章さんは、数多くのユーザーに防災の重要性を広めてきた一方で、ビジネスとして成り立たせる難しさにも直面してきたという。これまでのサービス開発の経緯や、防災ビジネスへの価値観を聞いた。
2026/09/09







※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方