2026/07/09
防災・危機管理ニュース
【アンカラ、ワシントン時事】トランプ米大統領は8日、原油輸送の要衝ホルムズ海峡周辺でのイランとの衝突について「ごく短期間で終わるだろう」と強調し、大規模作戦の再開にはつながらないとの見方を示した。米中央軍は同日、イランへの追加攻撃を実施。イランによる商船攻撃への対抗措置で、米軍の報復は2日連続となった。
トランプ氏は8日、トルコの首都アンカラで閉幕した北大西洋条約機構(NATO)首脳会議後に記者会見した。この中で「イランと(戦闘終結に向けた最終的な)合意をしたいかどうか分からない」と述べた。ただ、「(戦争は)再開しない」と明言しており、事態のエスカレーションは避けたい意向とみられる。
米中央軍は7日、ホルムズ海峡でイランが商船を攻撃したことへの報復として、イランに対する「強力な攻撃」を実施した。イラン側も反撃した。これを受け、トランプ氏は会見に先立ち、イランとの停戦は「終わったと思う」と発言した上で「今夜再び攻撃を行うだろう」と警告していた。
トランプ氏は8日の追加攻撃開始後、「これは報復だ。再び起きれば事態は悪化するだろう」とSNSでイランをけん制した。イランメディアによると、ホルムズ海峡付近のバンダルアバスなどで複数の爆発音が確認された。
米中央軍はSNSで、イランの軍事関連インフラなど約90の標的に対する追加攻撃が完了したと表明。米当局者はニュースサイト「アクシオス」に対し、米軍がイランの鉄道橋を狙い、巡航ミサイルを発射したと明らかにした。
一方、トランプ氏は8日の会見で「(NATOの)素晴らしい結束」を称賛した。NATO首脳会議の間、対イラン軍事作戦の支援に消極的だったスペインを批判したり、デンマーク自治領グリーンランドの領有に言及したりしたが、会見では欧州に対する目立った批判はなかった。NATO加盟国が防衛費を国内総生産(GDP)比5%にする目標に関しては「できる限り早く達成するよう求める」と改めて要請した。
〔写真説明〕8日、アンカラで記者会見するトランプ米大統領(EPA時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

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