2026/08/24
防災・危機管理ニュース
原発を保有する電力各社は毎年度、原子力規制委員会に作業員の被ばく状況などを記載した「放射線管理等報告書」を提出している。2025年度の同報告書によると、東京電力福島第1原発の作業員の被ばく線量が突出して多く、事故から15年を経ても影響が続いていることがうかがえる。
各地の原発ごとに作業員の被ばく線量を足し合わせた数値(単位は人・シーベルト)を比較すると、最多は福島第1の20.97だった。全4基が運転し、全国で2番目に多かった関西電力高浜原発(福井県)の2.22と比べても9倍超となった。
3番目以下は九州電力川内原発(鹿児島県)の0.99、同玄海原発(佐賀県)0.80、日本原子力発電東海第2原発(茨城県)0.75となった。運転中や再稼働に向けて準備が進む場合は被ばく線量が多い傾向となった。
被ばく線量が年5ミリシーベルト超の作業員数で見ると、高浜66人、川内18人、東海第2の11人が続き、1500人を超える福島第1は桁違いの多さとなった。
一方、北海道電力泊原発や東北電力東通原発(青森県)、東電柏崎刈羽原発(新潟県)、中部電力浜岡原発(静岡県)、北陸電力志賀原発(石川県)、日本原子力敦賀原発(福井県)などはいずれも5ミリシーベルト超の作業員はいなかった。これらの原発はほとんどが運転停止中だった。
平均被ばく線量で見ても、福島第1が1.7ミリシーベルトで最多だった。次いで高浜が0.5ミリシーベルト、川内0.3ミリシーベルトの順となっている。
〔写真説明〕原子炉格納容器内を再現した施設で、東京電力福島第1原発2号機で溶け落ちた核燃料(デブリ)の取り出しに使用するロボットアームを遠隔操作する担当者ら=2月25日、福島県楢葉町の日本原子力研究開発機構・楢葉遠隔技術開発センター
(ニュース提供元:時事通信社)

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