2026/08/28
防災・危機管理ニュース
最大震度7を観測した7月28日の熊本地震は、熊本県内を北東―南西方向に走る「日奈久断層帯」の活動によって引き起こされたとされる。専門家は約38キロにわたって現れた地表のずれから、活動性にはばらつきがあったと指摘。ずれが確認されなかった八代市以南などは将来断層が動く恐れがあるとして、備えを呼び掛けている。
7月下旬から8月上旬にかけて現地調査した福岡教育大の岩佐佳哉講師(自然地理学)によると、今回の地震は断層線の西側が北東方向に、東側が南東方向に動く「右横ずれ断層」型だった。約38キロのずれは日奈久断層帯の高野―白旗区間から日奈久区間中部に及んだ。
特に日奈久区間中部の八代市~宇城市の約24キロではずれが大きく、断層活動の主な領域となった可能性があるという。
一方、それより北側の宇城市~甲佐町の区間約7キロでは地表のずれの連続性が明瞭ではなく、ずれ自体も小さかった。さらに北側エリアの甲佐町~益城町の約7キロで確認したずれは、2016年の熊本地震発生時とほぼ同じ場所だった。
岩佐講師は「地下の断層の動きに強弱があり、それが地表のずれとして現れたと考えられる」と説明。ずれが確認できない八代市以南、不明瞭な宇城市~甲佐町の区間は、今後断層が動く可能性が懸念されるとの見方を示した。
活断層は全国にあり、その直上は一層注意しなければならないと指摘。「国土地理院の活断層図を基に、それぞれの地域で耐震補強などの備えが求められる」と訴えた。
〔写真説明〕地震により段差が生じた高速道路=9日、熊本県八代市(小型無人機で撮影)
(ニュース提供元:時事通信社)

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