2026/08/28
防災・危機管理ニュース
【北京時事】ネパールと中国の国境地帯で起きた土石流災害の影響で、中国側で川の水がふさがれて「せき止め湖」が形成されていることが分かった。大量の水が流れ込んでいるため、決壊すれば深刻な二次災害を招きかねず、中国国営中央テレビは「非常に危険な状況だ」と伝えた。
中央テレビは28日、対ネパール国境近くにできたせき止め湖の空撮写真を放映。面積は拡大しつつあり、たまった水が下流方向に流出し始めたため、付近の救援活動を一時見合わせたという。標高約3000メートルの険しい谷あいに位置し、決壊すれば、約1000メートル低い国境エリアが再び洪水や土石流に見舞われる恐れがある。
中国側の被災地はチベット自治区シガツェ。同自治区に隣接する四川省では2008年、8万7000人以上の死者・行方不明者を出した四川大地震が起きた。当時、せき止め湖が幾つもでき、決壊の危険性が生じたことなどから、日本から送り込まれ活動していた国際緊急援助隊が途中で引き揚げざるを得なくなった。日本人記者らも現場取材に当たっていた。
中国の習近平国家主席は27日、共産党序列2位の李強首相を現場に派遣。消防のチームに加え、軍隊も投入して救援に当たっている。SNSでは、人々が逃げ惑う中、国境の大きな出入国関連施設が丸ごと土石流にのみ込まれる動画が出回っており、発生時の監視カメラ映像とみられる。
〔写真説明〕27日、中国チベット自治区ラサの消防当局がSNSに投稿したせき止め湖の映像(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

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