青森みちのく銀行と岩手銀行、秋田銀行の3行が経営統合に向けた協議入りを決めた。人口減少に加え、人工知能(AI)の普及に伴うシステム投資の負担が経営を圧迫。「金利のある世界」の到来で、貸し出しの原資となる預金や融資先の獲得競争も激化している。県境をまたぐ「越境再編」は今後も活発化しそうだ。
 越境再編の動きは各地で相次いでおり、新潟県を地盤とする第四北越フィナンシャルグループ(FG)と群馬銀行は2027年に経営統合を予定。しずおかFGと名古屋銀行も28年をめどに統合する計画だ。
 「クロード・ミュトス」をはじめとする最先端AIモデルの登場で、サイバー攻撃への防御の必要性が高まったことも再編を後押ししている。青森みちのく銀の石川啓太郎頭取は2日の会見で、「単独で取り組むのには非常に負担感がある」と打ち明けた。
 ただ、異なる企業同士の統合は簡単ではない。青森みちのく銀は、県内のライバル地銀だった青森銀行とみちのく銀行が合併して昨年1月に誕生したばかり。業界からは「統合が早々に破談になったあいちFGと三十三FGのようにならなければいい」との声が聞かれた。 
〔写真説明〕統合協議入りについて記者会見する青森みちのく銀行の石川啓太郎頭取=2日午後、盛岡市
〔写真説明〕統合協議入りについて記者会見する岩手銀行の岩山徹頭取=2日午後、盛岡市
〔写真説明〕統合協議入りについて記者会見する秋田銀行の芦田晃輔頭取=2日午後、盛岡市

(ニュース提供元:時事通信社)