警備員にも資格あり

採用時、欠格事由に該当しなければ警備員になることができますが、ただボーっと立っていればOKという現場はありません。警備業務の中でも、社会安全上重要と考えられる6種別については国家資格である警備業務検定があります。警備する現場には検定合格者の配置が義務付けられており、たいていの場合、業務に合った検定を受けることを会社から勧められます。

検定種別
○ 空港保安警備業務(1級・2級)
○ 施設警備業務(1級・2級)
○ 雑踏警備業務(1級・2級)
○ 交通誘導警備業務(1級・2級)
○ 核燃料物質等危険物運搬警備業務(1級・2級)
○ 貴重品運搬警備業務(1級・2級)

警備員は新人教育を受けてから現場に配置されます。現場経験を積んで2級、次に1級の検定試験を受け、警備員としてのキャリアを積んでいくことになります。

私も、空港保安警備業務2級、次に1級を受けました。学科あり、実技あり、難易度はそれほど高くないとはいえ毎回不合格者はいますから、結果発表までドキドキでした。落ちたらまた勉強し直しですからね、それだけは勘弁です。

さらなる資格試験

無事に1級合格となりホッとしましたが、次は「警備員指導教育責任者」の試験が待っていました。警備員の指導や教育に関し、知識・経験があるという指導者として認定するための資格試験として「警備員指導教育責任者」検定があります。警備業法で、警備員指導教育責任者の資格所持者を必ず営業所に配置しなければならないと定められていますので、現場経験を積むに従い、これまた会社から「受験しなさい(合格)」という無言の圧力がかかります。

この資格は表1で示した区分(1~4号)ごとに分かれているので、自身の業務に応じた内容の試験を受けることになります。警備隊長や現場のスーパーバイザー以上の役職に就くと、警備員指導教育責任者の資格取得を求められることが多くなり、取得後は警備員としての責任に加え、指導者としての役割も果たす必要があります。私も受験時には新人教育などを担当するようになっていたので、この資格は必須、落ちたら下のコたちに示しがつかないので、検定1級の時以上に勉強しました。

指導教育責任者も1級も2級もすべて国家資格の検定ですから、合格すれば国家資格保持者の警備員ということになります。

「警備員なんて誰でもできる仕事でしょ」その通りです。

誰でもできる仕事、という部分だけ取り上げれば、採用試験さえ通過すれば会社員だって誰でもできる仕事です。警備員も誰でもできる仕事ですが、誰でもなれるわけではなく、警備員になれたら次は国家資格の試験が待っています。私たちの安心と安全を守るために、こうしたキャリアを積んでいる警備員がたくさんいます。それなのに、なぜ警備員は社会的に低い業種として見られがちなのでしょうか?

次回以降、このテーマについて考えていきたいと思います。

(了)