撮影写真が投稿されて、騒動に発展している(写真:Adobe stock)

2026年4月、西日本シティ銀行の支店内で撮影され、SNS「BeReal」に投稿された画像がXで話題となり、騒動へと発展しました。

その後、相次いで似たような画像が暴露系インフルエンサーなどに取り上げられ、NHKの調べでは、4月以降、5月12日までに40件もの情報流出が話題となっていたそうです。

参考:BeRealで情報流出40件に 専門家「あせらされる仕組み」https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10015119501000

 

BeRealの仕組みは、従来のInstagramなどのSNSとは一線を画しています。1日に1回、ランダムな時間に通知が届き、ユーザーは2分以内に「今、目の前にある景色(アウトカメラ)」と「自分の姿(インカメラ)」を同時に撮影して投稿しなければなりません。加工やフィルター、過去の写真のアップロードは許されず、文字通り「飾らないリアルな日常」を切り取るのが特徴です。後から投稿することもできるのですが、自分が投稿しないと閲覧することはできませんし、通知に対してすぐ投稿しないと、追加の撮影ができなくなります。

この「偶発性」と「同時撮影」というシステムこそが、今回の騒動の背景にあります。BeRealに慣れ親しんだユーザーが通知を受け取ると、オフィスなどでもつい撮影してしまう。2分以内に投稿という縛りがありますから、マズいものが映り込んでいるかどうか、十分確認しないまま投稿してしまう、というわけです。

銀行では、顧客情報の流出につながった(写真:Adobe stock)

西日本シティ銀行の場合は、ホワイトボードに書かれた支店内の目標や、個人8名、法人19社の顧客情報が問題となり、5月12日に同銀行の頭取が記者会見で謝罪することになってしまいました。

若い人の間で、BeRealはどのくらい使われているのでしょうか。2026年5月中旬に、帝京大学八王子キャンパスに通う学生を対象とした調査(n=382)では、(各種ソーシャルメディアの中で、BeRealを)「もっとも使っている」と答えた人が14.7%、(同)「それなりに使っている」21.2%、(同)「あまり使っていない」18.9%、(同)「使ったことがない」45.3%でした。LINEのように普及しているわけではないけれど、熱心に使っている学生はたくさんいる、という状態のようです。

では、大学生はどのようにBeRealを見ているのでしょうか。「広報論」の講義で、西日本シティ銀行の事例を軽く説明し、この連載で取り上げるかもしれないと予告した上で、学生にコメントを書いてもらいました。