企業と従業員を守るための知識とケーススタディー
【月刊BCPリーダーズ】11月号

 

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が閉会して2カ月。招致やエンブレムをめぐる疑惑、コロナ禍による開催延期、組織委員会会長の辞任、開会式演出をめぐる騒動、異例の無観客開催と、波乱の連続のうちにとにもかくにも終了した世界イベントは、私たちの社会に何を残したのでしょうか。

東京都は「オリンピック・レガシー」の一つに、大会を通じて培った感染症対策や危機管理の経験が今後の安全・安心な暮らしに生かされることをあげています。月刊BCPリーダーズ11月号は、大会のリスクマネジメントがどう機能し、そこから何を得たのかを検証。波乱を乗り越えた経験を今後のリスク管理・危機管理に生かしていくための道を探りました。

 

リスクマネジメントは経営と一体不可分で、活動の根底にはそれぞれの理念、ビジョンがあります。普段は意識にのぼらない事業の理念が、ひとたび危機が発生すると人をまとめる意志の力となり、組織を成長させることは珍しくありません。事例紹介では、危機事象に学んでリスク低減・未然防止の取り組みを進化させ、事業継続力を高めている企業を紹介します。