【ワシントン時事】バイデン米政権は4日、新経済圏構想「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」の閣僚級会合を米ミシガン州デトロイトで27日に開催すると発表した。日米やインドなど全14カ国の閣僚が一堂に会するのは、正式交渉入りを宣言した昨年9月以来。経済安全保障の重要性が高まる中、IPEFを主導する米国はサプライチェーン(供給網)の強化で合意を目指す。
 IPEFは影響力を増す中国への対抗軸として昨年5月に東京で発足した。米政権は閣僚級会合に関する声明で「発足から1年を迎える重要な節目になる」と強調。タイ通商代表部(USTR)代表は「21世紀の貿易枠組み」の実現に意欲を示し、レモンド商務長官も「交渉の勢いを維持し協力を深めたい」と期待を表明した。 

(ニュース提供元:時事通信社)