【イスタンブール時事】トルコで14日、5年の任期満了に伴う大統領選挙が行われ、即日開票された。過去20年以上にわたって政界に君臨するエルドアン大統領の強権的な政治手法の是非が最大の焦点。高等選挙委員会は15日未明、開票率約92%の段階で、続投を目指すエルドアン氏が得票率49%超となり、野党統一候補のクルチダルオール氏(同約45%)をリードしていると発表した。
 エルドアン氏は15日未明、首都アンカラで演説し、同時に行われた議会選(定数600)で、自身が率いるイスラム系の公正発展党(AKP)などの与党連合が「過半数を獲得した」と宣言した。大統領選については「市民が望むなら、決選投票も歓迎する」と述べた。
 大統領選では得票率で50%を超える候補者がいなければ、決着は28日の決選投票に持ち越される。野党側はエルドアン氏の得票率が50%に届かないことを期待しており、クルチダルオール氏は「決選投票で必ず勝つ」と強調した。 
〔写真説明〕15日、アンカラで演説するトルコのエルドアン大統領(ロイター時事)
〔写真説明〕14日、アンカラで記者会見するトルコ大統領選の野党統一候補クルチダルオール氏(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)