JA全農たまご(東京)が31日公表した卵の卸値の5月平均基準値(Mサイズ、東京地区)は、1キロ当たり前年同月比131円高の350円だった。5月としては記録が残る1954年以降で最高値を更新した。高病原性鳥インフルエンザの流行に伴う鶏の大量殺処分の影響で卵の供給が不足しており、価格が高止まりしている。
 ただ、前月比で見ると、卸値の平均基準値は4月まで3カ月連続で上昇していたが、5月は横ばいとなった。国内では4月7日以来、鳥インフルエンザの発生が報告されておらず、価格高騰に一服感が出ている。
 今季は昨年10月以降、全国26道県で鳥インフルエンザの感染が確認され、過去最悪の約1771万羽が殺処分された。 

(ニュース提供元:時事通信社)