東海道新幹線は2日、大雨の影響で一時全線がストップし、東京―名古屋間は終日運転見合わせとなった。切符売り場には長蛇の列ができ、利用客からは「自然災害だから仕方ない」などと諦めの声が聞かれた。
 午後7時ごろ、JR東京駅八重洲南口の改札周辺は多くの人でごった返し、スマートフォンで代わりの交通手段を調べたり、電光掲示板を不安そうに見詰めたりする姿が見られた。
 静岡県三島市から日帰り出張で来たという会社員近藤朝隆さん(51)は「朝はそれほど降っていなかったので来たが、やめておけばよかったかも」とうんざりした様子。「とりあえず待ちます」と疲れた表情で語った。
 JR新大阪駅でも、新幹線中央口の改札付近は多くの人で混み合っていた。毎週末、名古屋市の家族の元に帰っているという単身赴任中の男性会社員(40)は「自然災害なので仕方ない。きょう中に帰るのが無理そうなら家に戻ります」と複雑な表情。東京から出張で来ていた50代の男性会社員は「諦めてあす帰ろうと思っているが、インターネットがつながらずホテルが取れない」と困惑気味に話した。 

(ニュース提供元:時事通信社)