【北京時事】中国の2022年の婚姻数が683万3000組となり、1986年のデータ公表以来、過去最低となった。減少は9年連続で、最も多かった2013年の半数近くまで落ち込んだ。価値観の変化などが背景にあるとみられる。
 中国政府の統計によれば、婚姻数は08年に1000万組を超え、13年の約1347万組がピークだった。14年に減少に転じ、今回初めて700万組を下回った。
 中国では都市部を中心に、結婚しないことを選択する人が増え、少子化に歯止めがかかっていない。専門家は中国メディアに対し「女性の教育水準の向上に伴い、価値観が変化した」と分析。新型コロナウイルス禍で就職が難しくなったり、収入が減ったりしたことも一因とされる。 

(ニュース提供元:時事通信社)