【北京時事】中国北部・寧夏回族自治区銀川市の飲食店で21日午後8時40分(日本時間同9時40分)ごろ、ガス漏れによる爆発が起き、31人が死亡、7人が負傷した。中国メディアが22日、一斉に報じた。「端午節」連休の前夜だったため、店内は多くの客でにぎわっていた。
 当局は店長ら9人を拘束した。北京の日本大使館によれば、日本人が爆発に巻き込まれたという情報はない。
 現場は繁華街の一角にあり、地元では有名な串焼き中心のチェーン店。近くにいた女性は中国メディアに「突然大きな爆発音が聞こえ、煙が充満する店内から店員2人が飛び出してきた」と語った。ガスボンベの修理中に爆発が起き、数分後にガス管に引火して再び爆発したとの証言がある。
 カラオケ付きの個室がある店舗2階部分は通気性が悪く、窒息死が多かったと伝えられる。爆発1時間前には店員がガス漏れの臭いに気付いており、対応の遅れが問題視されそうだ。習近平国家主席は負傷者の治療と原因究明に全力を挙げるよう指示した。 
〔写真説明〕21日、中国の寧夏回族自治区で、ガス爆発が起き煙の上がる建物(ロイター通信が入手した動画より)(ロイター時事)

(ニュース提供元:時事通信社)