2023/07/05
防災・危機管理ニュース
福岡・大分両県で死者40人、行方不明者2人を出した九州北部豪雨は5日で発生から6年となった。被災地では遺族らが黙とうし、「生きてくれていたら」と犠牲者をしのんだ。
災害関連死を含め34人が死亡、2人が行方不明となった福岡県朝倉市では、午前10時に林裕二市長や職員らが市役所で黙とうした。
林市長は、今年が復興の次の段階に進む節目だとした上で、「さらなる復興と発展のため、惜しみない努力をすることが使命であり責務だ」と述べた。また、6月末から大雨が降り続いていることについて、「気象や川の水位の情報を随時取り、避難所の開設、早めの避難を呼び掛けるなど、緊張感を持ち続けている」と語った。
3人が死亡した福岡県東峰村では献花台を設置。午前10時に真田秀樹村長や住民らが黙とうし、犠牲者を悼んだ。妻を亡くした熊谷武夫さん(78)=同村=は「(6年たつのは)早い。今もいてくれたらいいと思う」と話した。
3人が亡くなった大分県日田市でも正午に市役所でサイレンが鳴らされ、黙とうがささげられた。
〔写真説明〕黙とうする林裕二朝倉市長(右から4人目)ら=5日午前、福岡県朝倉市
〔写真説明〕黙とうする東峰村の真田秀樹村長(左端)と遺族の熊谷武夫さん(同2人目)ら=5日午前、福岡県東峰村
(ニュース提供元:時事通信社)
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