【ロンドン時事】南アフリカのラマポーザ大統領は9日、同国で来月開催される新興5カ国(BRICS)首脳会議について、「物理的な」会合になるだろうと述べ、対面開催の意向を示した。AFP通信が報じた。
 BRICSメンバーのロシアのプーチン大統領には、侵攻したウクライナ占領地からの子供連れ去りを巡って、国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状が出ている。南アはICC加盟国で、プーチン氏が出席すれば、理論上は身柄を拘束される可能性もある。
 ラマポーザ氏は「首脳会議の形式について、詰めの議論をしている」とした上で、「物理的なサミットにするつもりだ」と述べた。プーチン氏が出席するかどうかには触れなかった。
 ラマポーザ氏は4月下旬、自身が党首を務める与党として、ICCからの脱退を目指すと発言。大統領府が直ちに発言を撤回したものの、プーチン氏の逮捕状を巡り対応に苦慮していることをうかがわせていた。 

(ニュース提供元:時事通信社)