シャープは11日、三鷹市やスタートアップと、部活動中の熱中症対策で実証実験を始めた。同社の液晶技術を用いた「適温蓄冷材」で、深部体温を下げる「プレクーリング」の効果や運用を検証する。
 適温蓄冷材は主成分が水で出来ており、冷凍しておくと、マイナス24度から28度までで特定の温度を一定時間保つことができる。固体と液体の中間を保つ液晶の技術を活用し、融点をコントロールしている。
 熱中症は一般的に、深部体温の上昇で起こることが多い。動静脈吻合(AVA)と呼ばれる動脈と静脈を結ぶ太めの血管を冷やすことで、深部体温の上昇を抑え、熱中症リスクを減らす効果が期待できるという。 

(ニュース提供元:時事通信社)