【ベルリン時事】国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は24日、ロシアが占拠するウクライナ南部のザポロジエ原発の敷地と外部の間の緩衝地帯で新たに複数の対人地雷が見つかったと明らかにした。ウクライナ軍による奪還を阻止するために敷設されたとみられる。
 新たな地雷は同原発に常駐するIAEA職員が23日発見した。ロシア側は「軍事的な決定だ」と説明したという。グロッシ氏は、地雷が爆発しても深刻な核事故にはならないとの見方を示しつつ、「安全基準とは相いれない」と懸念を訴えた。グロッシ氏によると、これまでにも敷地内の一部と敷地外で地雷が見つかっている。 

(ニュース提供元:時事通信社)