大型で非常に強い台風6号は31日夜、沖縄県・南大東島の南海上を北上した。8月1日午後から2日午後にかけて沖縄本島と先島諸島の間を西北西へ通過するとみられ、暴風や高波、大雨に厳重な警戒が必要。猛烈にしけるほか、一部の住宅が倒壊したり、飛来物でけがをしたりするような猛烈な風が吹く恐れがあり、気象庁は不要不急の外出を控えるよう呼び掛けている。
 奄美も暴風や高波に警戒する必要がある。6号は3日から5日にかけては東シナ海をゆっくりと北上し、大荒れが長引く見込み。航空便の欠航が相次いでおり、全日空は1、2両日に沖縄を発着する計248便の欠航を決めた。日本航空は1日に沖縄・奄美発着の95便が欠航する。
 南大東島では31日午後10時40分に最大瞬間風速25.9メートルを観測した。
 1日に予想される最大瞬間風速は沖縄60メートル、奄美35メートル。波の高さは沖縄11メートル、奄美10メートル、九州南部6メートル。2日午前0時までの24時間予想雨量は多い所で、沖縄150ミリ、奄美120ミリ。その後、3日午前0時までの同雨量は、沖縄100~200ミリ、奄美100~150ミリ。4日午前0時までの同雨量は、沖縄100~200ミリ、奄美100~150ミリ。
 6号は31日午後11時、南大東島の南250キロの海上を時速15キロで北西へ進んだ。中心気圧は945ヘクトパスカル、最大風速45メートル、最大瞬間風速60メートル。半径150キロ以内が風速25メートル以上の暴風域、半径600キロ以内が風速15メートル以上の強風域。 

(ニュース提供元:時事通信社)