AFP通信などによると、レバノン南部サイダのパレスチナ難民キャンプで7月29日から3日間にわたり、パレスチナ主流派組織ファタハとイスラム武装勢力の衝突が起きた。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は同31日、声明で、11人が死亡、40人が負傷したと発表した。
 UNRWAが運営する学校2校も損害を受け、同機関は難民キャンプ内での支援活動を一時停止。衝突により住民2000人以上が避難を余儀なくされたという。
 イスラム武装勢力の戦闘員のほか、ファタハ軍事部門の司令官らも死亡した。パレスチナ議長府は声明で「凶悪な虐殺だ」と非難。両勢力は7月30日に戦闘停止で合意したが、翌31日に銃撃やロケット弾攻撃が再開した。 

(ニュース提供元:時事通信社)