関東大震災から9月で100年となるのを前に、東京スカイツリー(東京都墨田区)の防災設備が1日、報道陣に公開された。
 高さが634メートルあるスカイツリーの260メートル地点には、区内のほぼ全域が見渡せるよう東西に計2台の防災カメラが設置されている。火災や水難事故が起きた時、区役所や東京消防庁にリアルタイムで映像を送ることができるという。
 ツリーの中央部にあり、制振システムで地震の揺れを最大50%低減できる「心柱」も公開された。災害発生時に来場者らが帰宅困難になった場合を想定し、区は3000人分の水や食料、毛布などを備蓄。区役所が被災した際に災害対策本部機能を移すことが可能な「危機管理ベース」には、防災カメラの映像を確認できる大型モニターが設置されていた。 
〔写真説明〕東京スカイツリーに設置されている東京都墨田区の防災カメラ(右奥)=1日午前、同区
〔写真説明〕地震などによる揺れを低減する東京スカイツリーの心柱=1日午前、東京都墨田区

(ニュース提供元:時事通信社)