政府は1日、国が財政支援して育成する「特定重要技術」について、新たに追加する23技術の案を有識者会議に示した。サイバー空間やバイオなどを領域として掲げ、人工知能(AI)を活用し膨大な情報の中から偽情報を見つけ出す技術などを盛り込んだ。
 経済安全保障の強化に向け、その基盤となる科学技術の育成を急ぐ。8月中にも関係閣僚による合同会議を開いて正式決定する。
 具体的には、AIを使いサイバー攻撃を検知したり、分析能力を強化したりする技術のほか、量子技術を活用した安全性の高い暗号技術の開発を想定。電子機器の高性能化に不可欠な次世代半導体の回路線幅を微細化する技術なども盛り込んだ。 

(ニュース提供元:時事通信社)