強い台風7号は10日午後、小笠原諸島・父島の南東海上をほぼ西へ進んだ。11日に同諸島に最接近するとみられ、気象庁は暴風や高波、大雨に警戒するよう呼び掛けた。7号はその後北上し、15日ごろに関東か東海、紀伊半島、四国に接近し、上陸する恐れがある。大荒れが予想され、早めの備えが必要という。
 7号は10日午後5時、父島の南東約200キロの海上を時速10キロで西北西へ進んだ。中心気圧は970ヘクトパスカル、最大風速35メートル、最大瞬間風速50メートル。半径130キロ以内が風速25メートル以上の暴風域、北東側650キロ以内と南西側330キロ以内が風速15メートル以上の強風域。
 一方、台風6号は9日深夜から10日午前にかけ、長崎県・五島列島付近や対馬海峡を通過して朝鮮半島に上陸した。10日未明には、発達した雨雲が連なる線状降水帯が高知県中部や、大分県南部と宮崎県北部、愛媛県東予地方などで相次いで発生した。同庁は九州や四国では土砂災害に引き続き警戒するよう呼び掛けた。
 高知県いの町では10日午後5時40分までの72時間雨量が802.5ミリ、宮崎県日之影町では午前11時20分までの同雨量が709.5ミリに上った。 

(ニュース提供元:時事通信社)