政府は23日、脱炭素化の推進に向けGX(グリーントランスフォーメーション)実行会議(議長・岸田文雄首相)を開き、GX分野に総額2兆円超を投じる2024年度予算の概算要求案をまとめた。水素や蓄電池、洋上風力など、次世代の脱炭素関連製品の国内生産を支援。複数年度にまたがる大規模予算で民間投資を促したい考えだ。
 このうち24年度の支出分は1兆2000億円超を見込む。持続可能な航空燃料(SAF)の生産支援など、金額を明示しない「事項要求」も盛り込んでおり、具体的な金額は今後詰める。
 岸田首相は席上、「21世紀前半のわが国の経済力を大きく左右するとの認識を持って、政府を挙げて(GXに)取り組んでいく」と強調した。 
〔写真説明〕GX実行会議で発言する岸田文雄首相(中央)=23日午後、首相官邸
〔写真説明〕GX実行会議で発言する岸田文雄首相=23日午後、首相官邸

(ニュース提供元:時事通信社)