【香港時事】香港政府は24日、福島や宮城など10都県からの水産物の輸入を禁止した。日本政府が東京電力福島第1原発の処理水を同日にも海洋放出する方針を決めたことを受け、「香港の食品の安全と公衆衛生を守るため」と主張している。
 禁輸対象は両県のほか、東京、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、新潟、長野各都県の冷蔵・冷凍・乾燥の水産物や海塩、海藻など。原発事故後にこれら10都県の食品輸入を停止(新潟県産米はその後解禁)した中国本土と歩調を合わせた。
 香港政府は6月中旬以降、日本から輸入された食品に対する放射性物質の検査を強化し、対象を日本の全ての水産物に拡大。今後は最新情報を迅速に提供するため、検査結果を平日に公表する。 
〔写真説明〕香港政府トップの李家超行政長官(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)