千葉と茨城、福島各県で8日に記録的な大雨となった要因について、気象庁の立原秀一主任予報官は11日、「台風13号などの暖かく湿った風と、北海道付近の高気圧から流れ込む相対的に冷たい空気がぶつかって大雨を降らせた」と説明した。
 8日は台風が静岡県沖をゆっくりと北上し、日本列島から東へ離れた海上と北海道付近にそれぞれ高気圧があった。台風と東の高気圧の影響で、南から暖かく湿った風が流れ込む一方、北海道付近の高気圧から冷たい空気が流れ込み、最初は千葉で衝突。次に茨城、福島でぶつかり、発達した雨雲が連なる線状降水帯が相次いで発生した。
 台風が上陸せず、勢力が弱まって8日午後9時に熱帯低気圧に変わったのも、「北海道付近の高気圧の勢力が想定より強く、北からの冷たい空気が台風の北上を阻んだため」という。 

(ニュース提供元:時事通信社)